阿蘇山:火山の状況に関する解説情報(第013号)

1月31日16時0分
福岡管区気象台

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 阿蘇山では、火山性微動の振幅がやや大きな状態で推移しています。中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

阿蘇山では、昨日(30日)12時20分から17時10分頃にかけて火山性微動の振幅が中岳西山腹観測点南北動成分の1分間平均振幅で2.5マイクロメートル毎秒を超え、大きな状態になりました。その後、火山性微動の振幅は2.0マイクロメートル毎秒程度とやや大きな状態で推移しています。
 
 本日(31日)、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、600トン(前回(30日)800トン)と少ない状態でした。
 
 中岳第一火口では、噴火は観測されていません。昨日から本日15時までに、白色の噴煙が最高で火口縁上400mまで上がりました。
 
 傾斜計には、火山活動に伴う特段の変化はみられていません。
 
 GNSS連続観測では、2022年9月頃から広域の基線でみられていた縮みの傾向は、10月頃から停滞しています。
 
 火山活動が高まっていますので、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性があります。

中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

火山の状況に関する解説情報(詳細)

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