火山情報

2023年06月05日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 6月2日から5日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【火山活動の状況】
 桜島では、3日13時頃から島内に設置している傾斜計及び伸縮計で、山体膨張を示すわずかな地殻変動が観測されています。
 
 この山体膨張が一度に解消されるような噴火が発生すると、2018年6月16日の南岳山頂火口における噴火のように、多量の降灰及び小規模な火砕流を伴う可能性があります。また、やや規模の大きな爆発が発生し、火口から1kmを超えて大きな噴石が飛散する可能性もあります。
 
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火が3回発生し、このうち1回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上1100mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で8合目(南岳山頂火口より500mから700m)まで達しました。

 昭和火口では、噴火が4回発生し、噴煙は最高で火口縁上1500mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で7合目(昭和火口より200mから300m)まで達しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線では、長期にわたり姶良カルデラの地下深部の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、今後噴火活動が活発化する可能性があります。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震  爆発
  6月 2日        1回  0回
     3日        0回  0回
     4日        3回  0回
     5日15時まで   5回  1回

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、6日(火)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

詳細な情報は次をご覧下さい。

【宮崎県危機管理課】

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    2023年06月05日16時00分 発表

    <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
     6月2日から5日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

    【火山活動の状況】
     桜島では、3日13時頃から島内に設置している傾斜計及び伸縮計で、山体膨張を示すわずかな地殻変動が観測されています。
     
     この山体膨張が一度に解消されるような噴火が発生すると、2018年6月16日の南岳山頂火口における噴火のように、多量の降灰及び小規模な火砕流を伴う可能性があります。また、やや規模の大きな爆発が発生し、火口から1kmを超えて大きな噴石が飛散する可能性もあります。
     
     桜島では、活発な噴火活動が続いています。
     
     南岳山頂火口では、噴火が3回発生し、このうち1回が爆発でした。噴煙は最高で火口縁上1100mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で8合目(南岳山頂火口より500mから700m)まで達しました。

     昭和火口では、噴火が4回発生し、噴煙は最高で火口縁上1500mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で7合目(昭和火口より200mから300m)まで達しました。
     
     火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
     
     GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線では、長期にわたり姶良カルデラの地下深部の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。
     
     桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、今後噴火活動が活発化する可能性があります。今後の火山情報に注意してください。
     
     火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
     
                火山性地震  爆発
      6月 2日        1回  0回
         3日        0回  0回
         4日        3回  0回
         5日15時まで   5回  1回

    【防災上の警戒事項等】
     南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
     風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
     爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

     次の火山の状況に関する解説情報は、6日(火)16時頃に発表の予定です。
     なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

    詳細な情報は次をご覧下さい。

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