船橋市内の保育園において、今季初の感染性胃腸炎の集団感染を確認しましたので、下記のとおりお知らせします。
市保健所では引き続き健康調査を実施し、患者は全員快方に向かっており、重症者はいません。
感染性胃腸炎は、通年で発生していますが、今後、特に冬場から春先にかけて多く発生するシーズンを迎えるので、日頃からこまめに手洗いをするよう心掛けましょう。
また、感染拡大を防止するため、便や嘔吐物は適正に処理し、汚れた床や用具などは適正な濃度の次亜塩素酸ナトリウム等を使用して、速やかに消毒しましょう。
1.事例 <経過>
1月17日(金)
市内保育園より「嘔吐・下痢症状を呈する園児15名、職員3名、計18名発生している。」との連絡があった。
1月20日(月)
新規発症者が園児17名、職員4名の21名、計39名となったため、保健所職員が当該施設に出向き、関係者に対し調査を実施。園へ便検査の協力を依頼するとともに、現地にて消毒等の衛生指導を実施した。
1月21日(火)
市保健所において有症状者3名の検体を検査したところ、3名中3名からノロウイルスが検出された。このことから、ノロウイルスを原因とする感染性胃腸炎であると判断した。胃腸炎症状を呈した園児34名、職員7名、計41名の感染性胃腸炎の集団感染と確認した。
【参考】 ノロウイルスによる感染性胃腸炎について
ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、嘔吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は、軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐物を誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。
1 主な感染経路
・患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐ぶつから人の手などを介して二次感染した場合
・家庭や共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒトへ飛沫感染等直接感染する場合
・食品取扱者が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合
・汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
・ノロウイルスに汚染された井戸水等を消毒不十分で摂取した場合
2 主な症状
・潜伏期間は24時間~48時間です。
・主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛で、発熱は軽度で、これらの症状が1~2日
続いた後、治癒します。
・感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
3 こんなことに気をつけましょう
・食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。
・下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
・胃腸炎患者に接する方は、患者のふん便や吐ぶつを適切に処理し、感染を広げないようにしましょう。
・加熱が必要な食品は、中心部までしっかり加熱して食べましょう。
・調理器具等は使用後に洗浄、殺菌しましょう。
<参考>
〈船橋市保健所ホームページ〉
ノロウイルスによる感染性胃腸炎に注意
〈厚生労働省ホームページ〉
感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について
【お問い合わせ】船橋市保健所健康危機対策課結核感染症係
電話番号:047-409-2867
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