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ペダルなし二輪遊具(キックバイク、バランスバイクとも呼ばれる)は、幼児用自転車に似た形状をしていますが、基本的にペダル及びブレーキが付いておらず、乗車した幼児が自身の脚で加速と減速を行う二輪の遊具です。しかし、坂道などで滑走して速度が上ると、幼児の脚では減速できず、転倒や衝突によりけがを負うことがあります。
医療機関ネットワークには2019年度から2024年12月までの5年余りに、幼児がペダルなし二輪遊具で屋外を走行中に発生した事故事例が101件寄せられています。また、近年は、道路で自動車に接触し死亡する事故の報道もありました。
●ペダルなし二輪遊具による事故の再現映像(YouTube、国民生活センター制作)
●事故事例
○坂道での転倒した事例
ペダルなし二輪遊具で坂道の下りきったところで路肩に乗り上げ排水溝の鉄網に前のめりに頭から転倒し頭蓋骨骨折。
○坂道で衝突した事例
保護者と公園でペダルなし二輪遊具で遊んでいた。下り坂でスピードがあがった状態で鉄柵に激突し、両側下顎骨骨折、前額部挫創。
○道路で自動車と接触
保護者がベビーカーを押して横断歩道を渡り、後ろから患児がペダルなし二輪遊具でついて来ていた。保護者が横断歩道を渡りきって振り返ると、左折した乗用車にぶつかった音が聞こえ、患児が路上に倒れ、頭部から出血していた。
●消費者へのアドバイス
・ペダルなし二輪遊具は、坂道や道路など使用が禁止されている場所があります。保護者は取扱説明書の内容を確認し、使用が禁止されている場所では使用させないようにしましょう。
・ペダルなし二輪遊具で坂道を滑走してしまった場合、傾斜によっては短い距離でも一般の自転車と同等の速度になります。坂道では使用させないようにしましょう。
・ペダルなし二輪遊具に乗車させる場合には、両脚のかかとがしっかりと着地することを確認して、ヘルメット等の防具を着用させるようにしましょう。
・ペダルなし二輪遊具は子どもだけで使用させず、必ず保護者等が立ち会い、子どもから目を離さないようにしましょう。
・自動車の周辺ではペダルなし二輪遊具を使用させないようにしましょう。
詳しくは、国民生活センターのホームページをご覧ください。
情報発信:鳥取県消費生活センター
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