霧島山(新燃岳):火山の状況に関する解説情報(第012号)

3月27日17時55分
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

新燃岳では、昨日(26日)から火口直下を震源とする火山性地震が増加しており、本日(27日)17時台に入り、前24時間で20回発生しています。火山性微動は観測されていません。

 新燃岳では、火山活動が高まっていることから、本日(27日)17時20分に火口周辺警報を発表し、噴火警報レベルをレベル1(活火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げました。

 監視カメラでは、新燃岳火口の噴気及び西側斜面の割れ目付近の噴気の状況に特段の変化は認められません。

 傾斜計の観測データに特段の変化は認められません。
  
 GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線において、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。

 新燃岳の火口直下を震源とする火山性地震が増加していることから、今後、小規模な噴火が発生する恐れがあり、弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。

弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

火山の状況に関する解説情報(詳細)

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