桜島:火山の状況に関する解説情報(第073号)

7月14日16時0分
福岡管区気象台 鹿児島地方気象台

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7月10日から14日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

桜島では、噴火活動が続いています。
 
 南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。
 
 昭和火口では、噴火が3回発生し、噴煙は最高で火口縁上1500mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で昭和火口より400mまで達しました。
 
 南岳山頂火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。昭和火口では火映は観測されていません。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動が時々発生しました。
 
 10日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1800トン(前回7月6日、2800トン)とやや多い状態でした。
 
 GNSS連続観測では、桜島島内の一部の基線で2023年1月頃から山体膨張に伴うとみられるわずかな伸びが認められていましたが、4月頃から停滞しています。また、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)を挟む基線では、長期にわたり姶良カルデラの地下深部の膨張を示す緩やかな伸びがみられています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も概ね多い状態であることから、今後噴火活動が活発化する可能性があります。今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、火山性地震の回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震  爆発
  7月10日        9回  0回
    11日        8回  0回
    12日        1回  0回
    13日        2回  0回
    14日15時まで   0回  0回

南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

火山の状況に関する解説情報(詳細)

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